2011年9月分 前月へ 次月へ [HOME]

ごとう兼位(かずひこ) ハート&ハート活動日記

― 活動内容を紹介します ー

このページは、石巻市議会議員 ごとう兼位(かずひこ)の活動日記です。
活動日記のほか、日々感じた事も話題に、少しずつですが紹介していきたいと思っています。

皆さんのご意見をお待ちしています。

■2011年9月28日(水) の日記
<<暫時休憩の連発>>
PM1時、一般質問・4人が登壇した。庄司議員が、東日本大震災に係る被災者生活再建支援金の支給手続きの迅速化について、長期避難世帯の認定の取り扱いについて当局の事務取扱いの遅れ等について追及。担当部長の答弁に納得せず、議事が幾度となく止まった。
明日小生も、一般質問で登壇。『震災後の行財政運営について』質問する。質問の要旨は(1)東日本大震災による未曾有の危機にある、石巻市の市政運営について市長の見解を伺う。(2)「住まいの再建」・住宅再生復興プロジェクトの早期実現について市長の見解を伺う。(3)公共交通の復旧の推進・JR仙石線の早期全線復旧について見解を伺う。

■2011年9月27日(火) の日記
<<分岐点>>
AM10時、一般質問、6人が登壇した。質疑の中で、旧北上川の堤防の高さについて、T議員が中心部では津波の犠牲者が5人しか出ていないという話が商店街であり景観を重視している。「商店街は心が通わない、絶対成功するわけがない」と断言。亀山市長の見解を求めた。亀山市長は「人の命を守り、安心、安全を実現するのが宿命であり、残念である」と答弁した。
地盤沈下、高潮対策等堤防の高さについて、今後景観との分岐点を協議することが大切だ。

■2011年9月26日(月) の日記
<<「程遠い」?>>
PM3時、本会議・一般質問再開。台風15号の影響もあり、変則的な議会日程となる。今日の、一般質問の中で「要望します」というものが目立つ。それは地域要望のたぐいで、議論になっていない。
二元代表制の議会の議論には「程遠い」という指摘が、当局の幹部からあった。

■2011年9月25日(日) の日記
<<「ま心」>>
東日本大震災から半年が過ぎ、石巻市中心市街地が久々に音楽と食のイベントで盛り上がっていた。
「トリコローレ音楽祭」と「ボンバールいしのまきV」が、石巻駅前にぎわい広場や近隣の飲食店などで行われていた。
今日、遠く大阪のいとこが、東日本大震災のお見舞いに来て頂いた。大津波の被災状況を見て驚きを隠さない。大阪、北海道から「ま心」が届いた。

■2011年9月24日(土) の日記
<<『膏血(こうけつ)を絞る』>>
故事に『膏血(こうけつ)を絞る』とある。苦労のすえに得た利益を巻き上げる。特に人民が苦労のすえ得た利益を重税を課して取り立てることの意だが、復興のために急に増税論が闊歩することでいいのか。復興の見通し、国家としての見通しが不透明だ。増税だけが見通しがよい、『経世済民』とほど遠い。

■2011年9月23日(金) の日記
<<自己改革>>
『石巻市震災復興基本計画』(骨子)が示されているが、今回の大震災は、私たち石巻に住んでいる者に、これからの子孫のためにどのような石巻・まちを残せるのかという意味において、画期的な自己改革の機会を提示しているといえる。

■2011年9月22日(木) の日記
<<度重なる延会>>
AM10時、本会議再開。亀山市長から台風15号の災害対応について行政報告があった。さらに災害対応にあたるため、予定とされていた一般質問を行わず延会となった。
昨日の午後に予定されていた一般質問者以降大きな議事日程変更が余儀なくされ会期を29日まで2日間延長することが決まった。

■2011年9月21日(水) の日記
<<『舌は禍の根』>>
『舌は禍の根』ということわざがあるが、言葉は禍を招くもとであり、不用意な発言やおしゃべりは慎めということだが、昨日の本会議・一般質問では、臆説をでっち上げることに対して、首長が反論する場面があった。
「でっち上げ発言」は、これまでにない議会では珍しい事例となった。
小学館「現代国語例解辞典」をひも解くと「でっち上げる」は、ないことをあるように作りあげる。間に合わせに急いでむりやり作り上げるとあった。
議会での議論の品性が問われる。

 非常に強い台風15号の影響で、朝から市内各所で市道が冠水。各所で渋滞が発生していた。市議会は10時から本会議一般質問が行われたが、午後からは台風の接近に伴い延会となった。

■2011年9月20日(火) の日記
<<「でっち上げ」?>>
本会議・一般質問。5人が登壇した。水澤議員の質疑で、復興支援住宅の建設に関して、桜田建設部長は、「今年度から実施設計に取り掛かり完成は概ね1年ぐらいかかる、土地に関しては、公有地、民有地両方を考えている。民有地購入に関しては、国の4分3補助対象となっている、まだ、地権者には接触していない」旨答弁があった。
黒須光男議員の「仮埋葬について」の質疑で、亀山市長は「でっち上げ」発言ではと黒須議員に反論した。憶測発言ととらわれたようだ。

■2011年9月19日(月) の日記
<<明日から一般質問>>
昨日までの真夏のような暑さから一転、半袖では寒い一日となった。『人通りに草はえず』というが、大津波で被災した地区を見ると、大きな雑草がはえている。その生命力に驚いてしまう。
明日から石巻市議会は本会議が再開され、震災後初めての一般質問が始まる。東日本大震災に関連するテーマがほとんどだが、それとは全く関係なく一般質問とはそぐわないものもある。

■2011年9月18日(日) の日記
<<宝の山>>
大津波で被災した多くの車、瓦礫となってしまったと思いきや、宝の山となっている。
仮置き場におかれている1次処理、これからの2次処理の在り方が問われる。
公平性とスピード感が大切だ。

■2011年9月17日(土) の日記
<<爪痕>>
釜会館管理運営委員会・臨時役員会が開催され、会館の復旧の見通しがつくまで、釜会館管理運営委員会の活動は一時中止とすることが決まった。
3.11東日本大震災時、地域の避難所となり、1階部分は大津波の被害を受け窓ガラスや電気がいまだ復旧されないままだ。かろうじて、2階部分は利用できる。
復旧までの管理は石巻市となり、地域住民等が利用する場合は、石巻市環境課に電話連絡し利用することができる。
会議では、22年度の会計収支決算報告がされた。監査報告では、東日本大震災のため金銭出納帳等関係書類が一切流失したことから、再発行の預金通帳から推定した決算について、やむを得ない緊急措置と認め、、また預金残額については、それぞれの通帳で確認済みであることが報告され、全会一致で承認された。被災の爪痕が決算にみられた。

■2011年9月16日(金) の日記
<<嘆き>>
罹災証明が、全壊から大規模半壊に格下げされるケースがある。近隣のクレームによる再調査後、まれなケースといえども格下げされた市民からは納得のいかない嘆きが伝わる。初期調査の問題なのか、その原因たるものは何か検証すべきだ。

■2011年9月15日(木) の日記
<<無念さ>>
12日未明の石巻市大街道西で発生した住宅火災は、幼児2人と両親が死亡する惨事となった。その告別式が執り行われ参列した。喪主の挨拶では、震災の津波を乗り越え「新たな人生を踏み出したのに」とその無念さが伝わる。
石巻市都市基盤復興基本計画図(案)に対する意見交換会があった。石巻工業港背後地の安全性について、高盛土方式の道路建設のルート、宮城県が整備する第1の防御である防潮堤について、その高さについての疑問が噴出した。また、非可住地域の縮小を求める意見等あった。
今後各地域住民の意見を取り入れ、科学的な根拠も加味した計画図の完成が求められる。
それを有効に実現するためには、国の財政の裏付けがどうしても必要だ。政治の責任を果たしてほしい。

■2011年9月14日(水) の日記
<<怪文書>>
「桃生総合支所・幹部職員の懲戒処分」について、という怪文書が流布されている。震災発生から約1か月にわたり、桃生総合支所で飲酒していた職員と消防団員の中に市議会議員も加わっていたことが、先日新聞報道されてたが、怪文書はこれに対する、人事の処分、議会として飲酒した議員を看過していいのか等、役所事情に詳しい輩の筆だ。この怪文書を『郵送されてきた』と言いながら役所内コピーを配っている議員がいる。

■2011年9月13日(火) の日記
<<『小人閑居して不善を為す』>>
孔子は、君子を人間のあるべき姿としてとらえ、品性の劣ったものを小人と呼んでいたが、故事に『小人閑居して不善を為す』とあり、品性の劣っている人間は、暇だとろくなことをしないという意味だ。震災後、いろいろ忙しくしていることが『不善を為す』ことに至らないといえるか。
下釜第一町内会の今日の風景、全壊の家々の解体作業が進んでいた。住民の姿が見えない中で、家々が消えていく。溜息だけが出、深呼吸できない空気のよどみがきになる。

明日は、産業建設委員会・議案審査、よどみなくパットやろう。

■2011年9月12日(月) の日記
<<「偽りの冷静者」>>
失言、辞任へ。経産相辞任は、就任9日間のスピード辞任だった。その発言内容について、当然の責任の取り方だ。野党が今後国会審議で首相の任命責任を追及するのは足の引っ張り合いは国益を損なうから冷静に対応すべきとの論調がある。「変な冷静さを装う」ことがこれまでの国益を損なってきたのではないか疑う。時の首相が任命責任をも明確にできないのであれば、震災復興なんかできっこない。国益を損なうだけだ。大津波で避難場所や仮設住宅にいる被災者の視点に立っていない「偽りの冷静者」に同意はできない。

■2011年9月11日(日) の日記
<<喪失感>>
正午、鈴木家葬儀委員長。PM1時、下釜第一町内会・全体会議。22年度決算報告、「石巻市都市基盤復興基本計画」(案)について、小生から説明、全員で意見交換を行う。「住めるのか」「住めないのか」、「堤防機能を有する高盛土道路がいつ完成するのか」等、先の見通しが見えない不安がいっぱいだった。
町内会住民の意見を集約して、基本計画図(案)に反映させたい。
会議中午後2時46分、東日本大震災から半年全員で黙とうをささげた。釜会館から見る風景は、あまりにも変わり果てたもので、喪失感を覚える。

■2011年9月10日(土) の日記
<<温度差>>
東日本大震災3.11から半年になろうとしている。同じ石巻市内においても被災状況で、地域間のその温度差は歴然としている。被災時の水も飲めない状況、寒さに家族全員で身およせた状況が思いだされる。被災した多くの市民は忘れられない辛い思い出だ。3.11後、我々はいかに生きてきたか、あのどん底を這い上ってきたのか忘れてはならない。

■2011年9月9日(金) の日記
<<県議選へ>>
PM1時、石巻市議会第3回定例会・本会議条例案、予算案等審査。
冒頭、三浦一敏議員から提出されていた8日付の市議の辞職願を議決。11月13日投票の県議選石巻・牡鹿選挙区に出馬するためだ。「震災からの一日も早い復興と被災者の生活再建のために挑戦し、県政の場で頑張りたい」と力強く挨拶した。その後議場を後に選挙戦へ。

■2011年9月8日(木) の日記
<<2時間紛糾>>
PM1時、定例会開会。今日から市民活動ルームが仮議場となった。亀山市長から提案理由の説明があり、本会議は終了。引き続き全員協議会が開会、協議事項は「石巻市立高等学校再編の基本方針について」。当局から説明が始まるとすぐ、阿部純孝議員から全協の協議事項と予算案等の関係から「事前審査になるのでは」ないかと、佐藤教育委員会事務局長に対して答弁を求めた。更にその答弁に対して混乱。小生が議事進行をかけた。全員協議会の基本的なルールから逸脱した議論となっことが原因だ。二回の暫時休憩をはさみ2時間紛糾したが、全員協議会の開催でこのような混乱は過去にあまり例がない。

■2011年9月7日(水) の日記
<<迷宮のパズル>>
石巻市水産復興会議が商工会議所で開催され出席した。会議では、市の震災復興基本計画図(案)の説明、二重ローン問題、中小企業グループ化について、中小機構プレハブ(事務所、仮設魚市場)の見通しについて説明があった。
二重ローン問題では、中小企業庁が進めている債権の買い取りを含めた産業復興相談センターと産業振興機構による再生支援の政府スキームについて説明があった。
中小企業グループ化については、第三次補正予算で規模がかなり拡大される見通しが中小企業庁の担当者から示された。
石巻魚市場の復旧については、被災した魚市場管理棟の西側岸壁部分に水揚げ桟橋を11月までに設置することが市から説明があった。他に、大潮になると道路が冠水になる。街灯がなく、盗難事件が多発していることが報告され注意を呼び掛けていた。事業者は、水産復興に向けて迷宮のようなパズルを一つ一つ組み立てている。応援が必要だ。

■2011年9月6日(火) の日記
<<『喪失感の連鎖』>>
故事に「隔靴掻痒(かっかそうよう)」とあるが、物事がなかなか思うように運ばず、非常に歯がゆいことの意だが、被災地の住民、自治体はみなその思いではないか。
国の財政的出動を今か今かと待ち望んでいるが、「復興」の名のもとに増税ありきが突出している。その間に日本国民と国家には『喪失感の連鎖』が重くのしかかる。

■2011年9月5日(月) の日記
<<補正予算の概要>>
平成23年度9月補正予算の概要が明らかになった。一般会計の主な内容は、「東日本大震災」関係予算だ。特に突出しているのが、県が二次処理する災害廃棄物処理業務委託にかかる経費、その処理方法等の見直しに伴い240億増額となった。その他、道路、公園、教育施設等に係る災害復旧経費が措置され、補正額合計265億22,918千円が計上された。
開会日は8日となる。

■2011年9月4日(日) の日記
<<「命あっての物種」>>
昨日、釜会館管理運営委員会・幹部会が開催された。釜会館は、3.11の東日本大震災により1階部分が壊滅的に被害を受けたが、2階は避難所の機能を発揮した。今後、石巻市に対して施設の修繕を要望することを決めた。
後日、役員会を開催して今後の運営方針を決めることになった。
役員は久々の再開、口々に「命あっての物種」だと。何事も命があればこそできるのだ。物事の根源の意味する。被災に遭遇しての経験を語り合った。

■2011年9月3日(土) の日記
<<『禍福(かふく)は糾える縄の如し』>>
故事に、『禍福(かふく)は糾える縄の如し』とある。禍いが福に転じ、福が禍のもとになるように、この世の幸不幸は表裏の関係にあり、どう変わるか分からないものであるということだが、今回の東日本大震災を経験したものにとってはすんなり受け入れられるものだ。
「必ずいいことがある」と信じて、復興に立ち向かいたい。

■2011年9月2日(金) の日記
<<復興への手当>>
野田内閣発足。安住代議士が財務大臣として初入閣。地元被災地石巻としては大変心強いものがある。一日も早く3次補正の速やかな成立を成し遂げ、さらに一括交付金など積極的な被災地への財政支援を拡充してほしいものだ。デフレ脱却、景気の回復。日本経済の沈没を食い止めてもらいたい。消費税増税によおる景気の悪化だけはごめんだ。
石巻市都市基盤復興基本計画が被災から復興へ、石巻市民の希望となるか否か、国の財政的手当てがどこまであるのか否か、安住財務大臣に期待したい。

■2011年9月1日(木) の日記
<<「ヒ素検出」>>
地元紙・石巻かほくで大きく報道された、釜会館敷地内で「ヒ素検出」は、地域住民にとってこれから復旧復興へ向けて歩みだそうとしているとき、大きな不安材料となった。
環境省は、釜会館の濃度を9月に再調査するというが、調査ポイントの拡大を実施すべきでだ。




日記帳(3) v1.02.00 エース