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ごとう兼位(かずひこ) ハート&ハート活動日記

― 活動内容を紹介します ー

このページは、石巻市議会議員 ごとう兼位(かずひこ)の活動日記です。
活動日記のほか、日々感じた事も話題に、少しずつですが紹介していきたいと思っています。

皆さんのご意見をお待ちしています。

■2011年2月27日(日) の日記
<<『行動する知性』>>
AM11時、中央大学創立125周年記念『式典報告と感謝の集い』が仙台駅前のホテルを会場に開催された。
初めに落語家 柳家小団治師匠(昭42・経済卒)が「私の学生時代」と題して記念講演を行った。あちこちから大きな笑いが起きる講演となった。
記念式典は、音楽研究会吹奏楽部の記念演奏でスタート、中央大学校歌を参加者208名で合唱、久野理事長・学員会会長の挨拶では「今までの大学では生き残っていけない、補助金等依存症にならない、それを脱皮して行かなければならない」、「言葉の羅列ではなく、具体的に何を実行するのか」力強く中央大学の未来へ向けて決意を述べた。
式典のメーン企画である『中央大学 源流、記憶、そして未来へ』が上映された。これはバーチャルリアリティーと寸劇からなる作品で、中央大学創設者たちが留学した英国ミドルテンプのVRを背景に、ナレーションと寸劇で建学の精神を振り返り、駿河台時代から現在を概観するもので、駿河台校舎のリアルな映像に青春時代を思い出した。
感謝の集いでは、乾杯のあと諸先輩と懇談、応援歌(ああ中央の若き日に)と惜別の歌を斉唱、出席者全員が肩を組みホール一杯を使って大きな輪が出来た。
125周年を迎え中央大学のテーマは『行動する知性』―「他人(ひと)を思い、明日を思う心」だ。その心があれば、明日が開ける。
我も、中央大学を受験する時の思い、その源流に帰り、そして未来を創造することに、再度情熱を傾けよう。

(ハートアルバム添付)

■2011年2月26日(土) の日記
<<仲間を信じて>>
AM8時、万石浦中学校体育館を会場にVEXT CUP2011小学生バレーボール大会の開会式が開催された。
第2回目となるVEXT CUPの開催は宮城県内はもとより、山形県、福島県から数多くのチームを迎えての大会だ。
「仲間を信じて、一戦一戦全力で頑張る」という気構えが応援している者に伝わる。
選手ははつらつたるプレーしていた。
市民の皆さんから、黒澤議長の急逝の驚きの声が寄せられる。「次の議長は」と問われるが、不透明な政治状況だ。

■2011年2月25日(金) の日記
<<黒澤議長が急逝>>
PM1時30分に黒澤議長が急逝したという、突然の訃報に驚いた。現職議長の死去は初めてで、今後の議会運営が注目される。
3時半過ぎから会派代表者会議が開催されて、対応を協議し本会議を延長することや、議長選は3月23日ではなく15日に執行することを決めたという。
他会派は、全員が招集されて断続的に会議を開いていた。

■2011年2月24日(木) の日記
<<紆余曲折>>
28日から施政方針に対する代表質疑が始まるが、各会派はその対応と会期末に執行される議長選挙に向けて動き始まっている。
複雑な連立方程式に更なる要因が波及する兆しもあり、その解答を導くには紆余曲折が予想され、それは弥縫(びほう)策と化すのか。

■2011年2月23日(水) の日記
<<石巻アピール>>
AM10時、第10回石巻フード見本市が市内のホテルで開催された。石巻市内の水産、農畜産加工業者27社が出展し、会場内は大漁旗やのぼりが掲げられ県内外からの多くのバイヤーや来場者で賑わっていた。石巻の食材の多さに改めて、同僚議員も感心していた。
ホテルの別会場では、石巻信金経営塾主催の第2回次世代ビジネスフェアも開催されていた。第2回目とあって昨年より2倍の関係機関が参加して地域の技術や商品のアピールしていた。どちらの会場も試食コーナーは関心を引き寄せていた。

■2011年2月22日(火) の日記
<<施政方針演説>>
PM1時、石巻市議会第1回定例会開会。
議事に入り、「仮議長の選任を議長に委任する件」では、副議長から堀川議員が指名され本人も承諾し、本議会会期中仮議長に委任された。続いて、黒澤議長の辞職に関し、定例会最終日の3月23日付で承認された。
これに伴い最終日に議長選挙が行われる。任期は、黒澤議長の残任期間の来年6月初旬までとなる。
今後会期末まで、議員間で権謀術数をめぐらすことになる。
亀山市長は施政方針演説で、重点的に取り組む4つの施策を第1に「産業振興と雇用対策の推進」、第2に「少子化対策の推進」、第3に「安心、安全なまちづくりの推進」、第4に「行財政改革推進」の考えを示した。
石巻市を取り巻く環境は大変厳しいが、課題解決には、亀山市長は「形にとらわれない自由な発想と市民の目線で即座に実行に移す行動力が必要」であることを強調し、「様々な角度から活発な議論を行って諸施策を確実に実行していく」考えを示した。

■2011年2月21日(月) の日記
<<「人事議会」?>>
AM11時すぎ、急きょ会派会議の連絡を受けた。
「仮議長」の選考方法等で協議、昼食を挟み定例会提出議案勉強会。
午後、代表者会議が開催され「仮議長」が選好された。明日の本会議で指名される段取りとなった。
平成23年第1回定例会があす開会されるが「議長人事」がテーマとされる波乱含みの「人事議会」が予想される。

■2011年2月20日(日) の日記
<<心の筋肉>>
石巻出身のジャ−ナリストで芥川賞作家の辺見庸さんが、第16回「中原中也賞」を受賞した。いつも現代社会の矛盾を鋭くえぐるその文体に衝撃を受ける。
以前インタビューで「精神にも筋肉ってあると思うんですけれど、そういうふだん使わない心の筋肉を鍛えるっていうのは、すごくいいことだと思いますね。」と言っているのが新鮮だった。
作家、ジャーナリストとして実績のある重みがまつわりつく言葉だ。

■2011年2月19日(土) の日記
<<利便性>>
16日、2010年分の所得税確定申告がスタートした。石巻市の新年度予算において、収納関係費でコンビニエンスストア収納対応システム回収業務委託料等で65,457千円が計上されている。
利便性は向上されるが、税の相談業務等の行政サービスを疎かにしてはならない。

■2011年2月18日(金) の日記
<<会派会議>>
AM10時30分、グローバル石巻・会派会議。議長辞任問題、施政方針に対する代表質疑を協議した。
「仮議長」の取り扱いや在任期間の議長選出等について議論した。羊質虎皮な発言もあり、複雑な問題解決の連立方程式は回答を求めにくい。
午後、小松家・同級生の三回忌に出席。合掌。

■2011年2月17日(木) の日記
<<議員政策研究セミナー>>
PM2時、石巻市議会議員政策研究セミナーが財団法人地域開発研究所研究部研究員牧瀬稔氏を講師に招き『議員が提案する政策条例』〜政策研究〜と題して講演して頂いた。
講演の中で、地方分権を生き抜く最大の攻撃は、「政策条例を提案する」ことだ。政策条例を提案できない基礎自治体は自治体としての意味がない、議員としての存在価値のなくなるかもしれないという指摘があった。まずは一歩前進してみることが必要だ。

■2011年2月16日(水) の日記
<<「正規の手続き」>>
下釜第一町内会・女性部移動研修会に同行。「地域課題について」懇談した。
議会周辺では、黒澤議長の突然の辞意表明が話題となり、その対応について騒々しくなっている。
平成23年度予算を審議する第1回定例会が22日開会される。それを見据えての活発な動きがみられるが、議会運営の「正規の手続き」を基本とした対応が求められる。

■2011年2月15日(火) の日記
<<議会運営>>
昼、グローバル石巻・会派会議。午前中の会派代表者会議の報告を受けた。主題は、体調不良で入院中の黒澤議長が昨日、議会事務局長と副議長に対して口頭で辞意を伝えたという。その取り扱い方について協議した。それについては、他の会派等との慎重な協議が必要だ。
22日開会の石巻市議会第一回定例会の議会運営が注目される。
地元紙夕刊には、「黒澤議長が辞意を表明」し、「副議長に口頭で伝える」と報道された。

■2011年2月14日(月) の日記
<<格差社会の歪み>>
政府は社会保障と税の一体改革の検討を始めた、その財源とするために消費税率を引き上げようとしているが、国民は共同通信の世論調査結果を見ると、賛成、どちらかといえば賛成の合計が55.9%を示している。しかし、消費税引き上げで社会保障と不況は解決されるのか。特に地方はそれで明るい未来があるのか。慎重に議論し情報を国民に開示すべきだ。多額の埋蔵金があり、それですべての問題が解決するかのように示していたが現実はどうか。
「構造解決が叫ばれ」、その時競争こそが効率を高める、失業はとりあえずの代償だ、改革に痛みは避けられない、とそれを唱える論者は多かった。しかし、日本の社会・経済の現状は疲弊し格差社会が蔓延している。
例えば、石巻市の被保護世帯数は昨年末で約1,300を数える。生活扶助をはじめ、その平成22年度当初予算は27億38,000万円だ。受給世帯数は増加傾向にあり格差社会の歪みが現れている。
消費税引き上げ論議だけが誘導され、思わぬ方向に走り出さないように、正しい情報と説明責任を明確にしてほしいものだ。

■2011年2月13日(日) の日記
<<菅内閣支持率は19.9%>>
共同通信が12日に発表した世論調査結果によると、菅内閣の支持率は19.9%となり、政権発足後最低となったという。
共同通信の世論調査で内閣支持率が20%を下回ったのは、昨年6月、鳩山由紀夫前首相が辞任直前に19.1%を記録して以来というから、管内閣の迷走は加速し、政権は失速することが予想される。民主党のマニフェストを「サギ(詐欺)フェスト」と批判する人もいる。
「支持しない最も大きな理由」は、「首相に指導力がない」30.5%だ。
国民の大規模なデモで政権が崩壊している国家がある。市民活動家出身の管首相に、日本国民の見えざる大規模なデモが進行しているようだ。

■2011年2月12日(土) の日記
<<道路整備>>
地域の道路整備は重要だ。特に狭あい道路の整備問題は地域の課題であり、行政側の手助けが必要と考える。既存の狭あい道路は緊急車両が通れない、さらに福祉車両等が通れないという悩みを多くの市民が抱えている。その解決方法を研究しなければならない。
今朝の地元紙では、三陸道と北部バイパスとを直結し「仮称石巻北IC」を新設する計画が新年度動き出すことを伝えている。企業誘致や地域医療にとって利便性が格段と向上するだろう。
道路のマクロ的且つミクロ的な整備が求められている。

■2011年2月11日(金) の日記
<<日の丸>>
建国記念日、神武天皇即位の日を祝し紀元祭。
まちを歩いていても祝祭日に国旗を掲げているところが少ない。よく考えれば各家庭で、日の丸を持っているいるところも少ないのではないか。
今やスポーツのグッツとして大切だ。特にサッカーの試合等ではその存在が大きい。国際試合ともなれば、日本人を意識しながら特に若者たちは振りかざす。それは国家や国旗を意識する大切な場として重要だ。身近な「日の丸」として大切にしたい光景だ。

■2011年2月10日(木) の日記
<<底上げ>>
中心部の「シャッター通り」問題は全国的だ。少子高齢化の時代において消費者の絶対数は減っているのに、その多くは郊外の大型ショッピングセンターやドラッグストア―の吸いとられている。
全国どこでも同じ光景がみられ、都市部に比べて、地方商店街の疲弊は深刻で社会問題と化している。
石巻市における中心市街地活性化策は、その場しのぎのものでなく石巻経済の底上げにつながる対策も求められる。

■2011年2月9日(水) の日記
<<思考回路>>
「平成の大合併」と叫ばれ全国で多くの自治体がこれを推進した。「合併すれば今後の財政運営は楽になる」との触れ込みは幻想にすぎなかった。
広域化すれば行財政を効率化できるというのも、合併して6年になろうとしているが石巻地区と旧町地区との「効率性」の考えに乖離が見られる。
議会においては昨年「議会基本条例が制定」された。これからの議会や議員のかたちを考えた時、それぞれの支持者はさることながら、市域全体の隅々まで、地域社会や市民生活の課題を把握し、取り上げていく「ミクロ的且つマクロ的」思考回路が求められる。

■2011年2月8日(火) の日記
<<シカ対策>>
牡鹿半島のニホンジカ対策の推進が協議されているが、北海道でもエゾシカの被害対策で苦慮して、ついに自衛隊に協力要請をし、駆除対策に乗り込んだという。
昨年、北海道の農作物の被害額は約51億円と言うから大変だ。石巻市の被害額は(推定女川町分含む)平成21年度で53,253千円で、過去の被害状況は、農林業被害がほぼ横ばいに推移しているが、交通事故被害は3.6倍の33,600千円の大幅な増加を示している。
捕獲状況は、平成21年度1,475頭で主に山間部で実施されている捕獲は、過去3年で1.3倍の増加だが、網、交通事故等の人里付近で処理された件数については、約2.9倍と大幅な増加を示している。これは、地域住民の生活に害が迫っていることを示すものだ。
ニホンジカの生息域が牡鹿半島外にも拡大し、被害情報が寄せられることから、有害捕獲を早急に実施することが求められる。

■2011年2月7日(月) の日記
<<視察が急増>>
今週、市議会の3会派が行政視察に出掛けるようだ。反対に新庁舎に移転後、石巻市を視察する議会がかなり多くなった。その視察項目は「新庁舎」について。
その理由として考えられるのは、百貨店を市役所庁舎にりホームして使用する、全国的にも珍しい事例だからだ。
それは、全国的に派生している中心市街地の空洞化、大型店の撤退問題等が考えられる。
長引く経済不況による地方経済の疲弊、深刻なデフレスパイラルが石巻市を先進地視察理由とは皮肉なものだ。

■2011年2月6日(日) の日記
<<地域経済再生>>
地域活性化が叫ばれ各地で地域間競争が進行中だ。当市においても、地域経済再生の重要施策として農商工連携の促進を図っている。
産学官それぞれの考えを総合的にプロデュースするシステムを構築することも大切だ。
一日も早く観光や雇用の創造につながってほしいものだ。

■2011年2月5日(土) の日記
<<「改革度」全国23位。>>
今日の石巻かほく朝刊で、石巻市議会「改革度」全国23位。という新聞報道があった。
これは早稲田大学マニフェスト研究所が昨年「全国の地方議会改革度」アンケートを実施(調査機関8月から12月)、回答が1,356議会から寄せられ、「情報公開」「住民参加」「議会機能強化」の3分野の設問に対する回答内容をもとに、同研究所が独自採点し順位を付けた。
石巻市議会は、「情報公開」で15位、「住民参加」155位、「議会機能強化」67位で総合23位となった。
宮城県内では、石巻市をはじめ仙台市が55位、川崎町88位、大崎市100位となり100位以内に4市町議会が入った。全国トップは松本市議会。東北地方では会津若松市議会が2位、岩手県議会が11位に次ぐ3番目の好成績となった。石巻市議会の前後、22位は茨城県取手市、24位は大分市議会だ。
石巻市議会では、昨年4月23日第2回臨時会に「石巻市議会基本条例」と「石巻市議会議員政治倫理条例」を提出、小生が議会運営委員長として提案理由を説明した。
基本条例の前文では、石巻市議会が目指す議会像を「市民と協働し、真の地方自治を先導する議会」となることの決意を表明している。

■2011年2月4日(金) の日記
<<漏水対策>>
PM1時30分、石巻地方広域水道企業団議会第1回定例会本会議が開会。平成23年度予算、22年度補正予算を原案通り可決し閉会した。
収益的収入の大部分を占める給水収益については不景気や水需要の減少傾向により、上水道と簡易水道合計額を52億3,774万円7,000円と予想している。
質疑の中で、給水収益の基となっている有収収益の向上が命題であり、特に漏水対策について指摘した。
新年度予算では漏水調査委託料4,200万円が計上されている。ここ数年、委託料としては同額程度だ。そこで、漏水調査委託業務による経済的効果について質した。
平成21年度における漏水の発見件数は、280件で対前年比58件増加している。また、漏水防止水量から見る防水防止金額は、一日当たり70.5万円、月2,114万円、年間2億5,700万円となると答弁があった。隠れた利益がここにある。
平成21年度決算の業務実績による有収率は、上水道90.51%、簡易水道80.02%、合計90.19%である。漏水対策を施し、有収率の更なる向上を図り給水収益の確保を行うべきと主張した。



■2011年2月3日(木) の日記
<<三位一体の議論>>
AM10時、湯殿山神社「節分祭」に参拝。家内安全、無病息災、商売繁盛などを祈る多くの参拝者で賑わった。
午後4時、市議会産業建設委員会開会。石巻商工会議所・役員と「石巻地域の産業振興と社会インフラ整備」について懇談した。
会議所の各部会長から懸案課題や23年度事業計画等の説明を受け懇談に入った。浅野会頭は「行政、議会、商工会議所で目的を共有して、スクラムを組み、三位一体で対応する」ことを提起した。
商業部会は、認定された中心市街地活性化基本計画の推進、まちづくり条例の早期制定。工業部会は、入札等地元発注の促進を要望、石巻港と仙台塩釜港との一体整備について推進を求めた。理財部会は、雇用と定住促進特別委員会が政策提言した産学官連携の雇用対策協議会の早期設置を推進、市融資制度の手続きの合理的な改善を求めた。
亀山市長、会議所等での積極的なポートセールスが実り、今年大型客船等が複数これまでになく石巻港に入港する。この機会を一過性のものとせず、石巻港の整備と並行し、観光に結び付ける対策が必要ではないかと問題提起した。これに対し会議所事務局から「観光ルートやパンフレットの準備」を行っている旨答弁があった。
最後に、阿部淳会議所副会頭から「問題のテーマを絞り、じっくり時間をかけて懇談することが必要で、定期的に年4回ぐらい実施しては」と提案された。今後、当局を含め三位一体で定期的に議論する場を設置することは大変重要なことだ。
懇談会終了後、場所を変えて懇親会が開かれた。和やかに終了するかと思ったが、最後に一部の議員が同僚議員に対して挑発、問題発言は後を引く。

■2011年2月2日(水) の日記
<<貧しい国>>
昨日、「母子生活支援施設」に関して、仙南、加美、栗原地区には県の施設があると記述したが、県の施設ではなくその地域の自治体のものだった。県は仙台市に1施設を有しているだけだ。
この現実を見た時、宮城県としても如何に福祉施設は脆弱であるかがわかる。
政令都市の仙台市には2施設がある。県の福祉施策に対する踏ん張りが求められる。
日本は、戦後の経済成長で国内総生産(GDP)が実質10倍以上に膨らんだ、この経済大国・日本で凍死者がでている。それを救えぬほど貧しい国になったのであろうか。そこには「福祉政治」の貧困が存在する。

■2011年2月1日(火) の日記
<<光をそそぐ施策>>
先月27日の臨時会で、「石巻市住民生活に光をそそぐ交付金条例」が制定された。これは昨年10月8日に閣議決定された「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」に基づき、これまで住民生活にとって大事な分野でありながら、光が十分に当てられてこなかった(DV対策、自殺予防等の弱者対策、自立支援、知の地域づくり)に対する地方の取り組みを支援するための「住民生活に光をそそぐ交付金」が創設された。
交付金の対象事業は、1)DV対策、自殺予防等の弱者対策、自立支援のための事業。児童虐待防止、いじめ、不登校、ひきこもり対策、定住外国人に対する支援、その他の弱者対策・自立支援関連事業。
2)知の地域づくりのための事業。図書館、学校図書館の充実。
その中で、その他の弱者対策・自立支援関連事業を見たとき、石巻地区に「母子生活支援施設」がない。仙南、加美、栗原地区には県の施設がある。仙台には県と仙台市の施設がある。県下第二の都市と言われながら福祉施設は脆弱だ。
<児童福祉法第38条>では、「母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。」とある。施設の設置を県に求めることが重要だ。
国の緊急総合経済対策に基づく一過性の施策ではなく、生活困窮者対策、根本的な弱者対策を構築する契機でなければならない。亀山市長が掲げる「太陽のまち、輝く石巻へ」、住民生活に光をそそぐ施策を期待したい。
午後、石巻地方広域水道企業団議会・第1回定例会開会。亀山企業長から、平成23年度経営方針と新年度予算等の提案理由説明があり、質疑等は4日の本会議で行われる。




日記帳(3) v1.02.00 エース