<<井に座して天を観る>> 8日に開かれた広域水道企業団議会一般質問で、矢本町五ノ井惣一郎議員は、6町の施設改良事業について企業団が新石巻市に約13億円、東松島市に約3億円の負担を求めていることについて質問。「統合する6町分の施設整備費は本来、新石巻市が負担すべき」などと主張しました。また、「自治体負担額について合意できない場合は企業団の解散も危ぶまれる」と発言したと断定して問題視、「こちらにとっては脅し文句にも聞こえ、到底納得できない」と発言しました。これに対して土井企業長は、「色々な意見がでてくるが、(解散など)そうならないようにお互い努力していきたい」と理解を求めましたがかみ合わない結果となりました。 五ノ井町議の批判は、私に対するものですが、「脅し文句にも聞こえ、到底納得できない」と言う発言は、「井(せい)に座して天を観る」が如き発言であります。町議の発言の背景には「施設整備の済んだ矢本、鳴瀬がなぜ負担しなければならないのか」、「合併特例債や各町の財政調整基金などを使うべきだ」という矢本、鳴瀬町議会合同合併推進特別委員会での意見があると思料されます。当局は「矢本鳴瀬の施設整備はまだ終っていない」と説明しています。更に、「水道水供給額及び費用額の推移」平成15年度を見ても、その差額は、石巻市が413,390千円の黒字、矢本町が178,292千円の赤字、鳴瀬町が145,469千円の赤字、企業団合計でやっと89,628千円の黒字を確保している状況にあります。企業団の料金体系は一般家庭を安く、営業・業務用に重点を置き、水量逓増料金によるもので、企業の多い石巻市においては水産加工等の企業関係者からは高いとの指摘が多くあります。 広域水道企業団の歴史的な経過を踏まえれば、信頼関係の喪失は企業団を構成する意義を喪失しかねない。「井に座して天を観る」が如き批判では議論にならないと考えます。
(一般質問の中で、2月1日の私のHP活動日記を取り上げて批判、質問しています)
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